ハラータウ

レビューかも

Review of: ハラータウ

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Rating:
5
On 2021年1月2日
Last modified:2021年1月2日

Summary:

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我々はこれまで、ある時は畑を耕し、ある時は家畜を繁殖させ、またある時はシルバニアファミリーの様なお皿に魚を並べ、そして時には船に乗って略奪にも出かけてきました。

そんな我々の次なる課題……。それは、

公民館をちょっとずつ右にずらす

ことです。

一見不可能にも思えるこの挑戦ですが、数々の困難な目標を成功させた我々ならきっと成し遂げることができるでしょう。

という訳で、ウヴェ・ローゼンベルク氏の新作『ハラータウ』の極めて個人的な感想を、これまでの氏の作品の一部と比較しつつ書かせて頂きました。

どんなゲーム?

舞台はビールの原材料、ホップの最大の生産地であるドイツのハラータウ地方。

我々はここで小さな村の村長になり、村の発展のため奮闘します。
農作物を栽培し、羊を飼育しながら、地元の職人に必要な品物を用意します。
カードを上手く使いこなし、自分の村をより繁栄させるのが目的です。

ちなみに資源の中には当然ホップも出てきますが、ビールを作って出荷したりはしません。
幸いな事に我々は『ビール侯爵』のお陰でビールを作りそうで作らない事にはすっかり慣れています。

デザイナー : Uwe Rosenberg
アート : Klemens Franz,Lukas Siegmon 
プレイ人数 : 1~4人
プレイ時間 : 50~140分
対象年齢 : 12歳~

遊び方

このゲーム、箱は鈍器並みの重さですが、中身はいたってシンプルなワーカープレイスメントです。

プレーヤーはワーカーを自分の行いたいアクションスペースに置きます。
(無情な事にワーカーはついに紺色の立方体になりました!)

アクションスペースは早い者勝ちで、後になればなる程、必要なワーカーの数が増えます。

アクションによって集めた資源を支払い、作業所をずりずりと右に動かします。
誤字ではありません。邪魔な石を砕いた後、作業所を右に動かすのです。もうこの時点で人智を超えた何かが起こっています。

作業所を全て右にずらし、スペースがあいたら・・・。

お待たせしました。公民館を右にずらす時間です!

ムーディ勝山の如く、左からやってきた公民館を右に受け流しましょう。

あとはカードを出しまくる!

これだけです。

特徴的な箇所はここ!

家畜は羊の一点集中

今回登場する家畜は「羊」のみ。捕鯨までやってのけた我々としてはちょっと寂しいところですが、今回の羊はいつもとは違います。

まず羊は老い、そして天寿を全うします。羊を解体して皮と肉を得るのはもうお手の物ですが、その他に毛を刈って羊毛を得ることもできます。
さらに羊はこれまでと違い2匹以上いても勝手に繁殖はしません。しかし何故か2ミルクを支払うことにより1羊が誕生しますし、4ミルク支払うと2羊が誕生します。たぶん黒魔術です。

畑は肥える、そして痩せる

これまで種をまきさえすれば、天候その他一切に関わらず一定の食料を供給してくれた都合の良い畑システムですが、今回の畑は一味違います。

畑には2~5の収穫量が設定されており、

今シーズン収穫を行った畑は1段痩せ、逆に休閑地は次のシーズン1段肥えるのです。

つまり畑を耕すだけでなく収穫量の管理が求められるので、より効率的な農場経営を考える必要が出てきました。
村を発展させるには、家畜の飼育よりも畑の生産管理がより重要になると思います。

作業所移動のための資源の支払い

上記の通り、村の発展のためにはまず5種類の作業所をそれぞれ右に動かす必要があるのですが、その資源の支払い方法がちょっとユニークです。

必要な資源はそれぞれの作業所に描かれているのですが、必要な数はラウンドによって違います。
さらに支払う資源が何種類あるかによって割引がある上、木工所などは常にレンガの数がライ麦の数を常に上回らないとならない等の条件もあります。

このあたりがこのゲームのルールの中で一番分かりづらいところなのですが、要するに作業所毎に効率よく進められるラウンドがあるので、そこを見極めて資源を用意する必要があるのです。

ここがおすすめ!

意外に軽い

このゲーム、ルールブックは分厚く、文字は老眼勢に対する挑戦かの様に小さいですが、覚えないといけないルール自体はカヴェルナやオーディンの祝祭などに比べかなり少ない印象です。
フェイズのほとんどは同時に行われる上、メインのアクションも選択肢がそこまで多くないため、プレイ時間も2人で1時間強でした(個人差大いにあり)。

また、ウヴェと言えばごはん、ごはんと言えばススム君ですが、ハラータウはラウンド終了時の食料が不要ですので、毎ラウンド食事の手配に胃を痛める必要がありません。
食糧問題で苦しみたいドMの皆さんはこれまで通りアグリコラを遊びましょう。

カードが楽しい

このゲームの一番の魅力は何といっても多彩なカード。

全部で4種類10デッキ、330枚ものカードがあります。

カードは定番の「資源を支払って何らかの資源や点数を得るもの」だけでなく、「条件を達成していれば支払いをしなくても報酬を得るもの」や、「毎ラウンドボーナスをもらえるもの」、さらには「報酬を得てその上でカードを無料でもらえるもの」もあります。

カードは基本的に好きなタイミングでプレイできるので、カードの報酬で別のカードを達成したり、連続してカードを引くことも可能です。コンボを決めて対戦相手をしらけさせましょう。

楽しいことづくしのカードですが、強弱の差やその時の盤面との相性の良し悪しがあるため、ゲームの展開そのものがカード運に左右されがちです。
が、逆に言うと経験や腕の差がそこで緩和される可能性もあるので、ボードゲームにはある程度の運を求める私としては魅力の一つです。

ボロ負けしたら「カード運が悪かった」と言って強がりましょう。

ところでカード拡張の発売はまだですか!?

一人でできるもん

このゲーム、勿論ソロプレイが可能です。
さらに有難いことにソロプレイによるルール変更がありません!

私も1人で何度か遊びましたが、カードの引きで毎回展開と方針が変わるので、1人でも十分楽しめます。

これで正月休み中、子供たちが2台のswitchをそれぞれ占拠してる横で、1人で楽しくハラータウを遊ぶことができます。
ええ。
少しも!!!
寂しくありませんとも!!!

まとめ

というわけで、今回は『ハラータウ』を紹介しました。

正直初回プレイ時はそこまでピンとは来なかったのですが、カードプレイとリソース投入の効果的なタイミングをはかる事に重きを置くようにしてから、飛躍的に楽しく感じるようになりました。

お値段も張りますし場所もとりますが、ご興味ある方にはお勧めです。

遊んでみてあわなければ、仕方ないので箱ごと制服のスカートのプリーツ押さえるのに使ってください(懐かしき昭和の習慣)。

ではよい村ライフを。

ハラータウ

5

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