Alhambra / アルハンブラ

レビューKei


Reviewed by:
Rating:
4
On 2020年1月8日
Last modified:2020年5月29日

Summary:

https://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&MarketPlace=JP&ASIN=B002E06D46&ServiceVersion=20070822&ID=AsinImage&WS=1&Format=_SL250_&tag=dmdc-22

デザイナー:Dirk Henn
プレイ人数:2~ 6人
プレイ時間:45-60分
対象年齢: 8歳~

どんなゲーム?

デザイナーはローゼンケーニッヒ、SHOGUN、メトロ、ワレンシュタイン等のDirk Henn
2003年のドイツ年間ゲーム大賞受賞
通貨、タイルのドラフトからのタイル配置。

何種類かある通貨を獲得するか、通貨でタイルを購入、配置。タイルの種別ごとでマジョリティー争いをして得点していく。
後年も続々と様々なタイル配置ゲームが出版されるなか、原点に近い位置で輝き続ける名作。

出会い

別段豪華でもなく、要素も多くは見えないシンプルな構成

僕はこのゲームをボードゲームをはじめて1か月もたたない頃にあそばせてもらった。 頭がおかしいのを見抜かれてか、ボードゲームをはじめたてのころからゲーマーズゲーム寄りのゲームや重いゲームを中心に紹介してもらっていた。そんな時期に遊びやすい中量級のゲームを教えてもらい衝撃を受けたのがこのアルハンブラ。

当時僕はこれこそボードゲームと言うゲームを教えて!と先達の方々に教えを請いまくっていて(今考えると結構迷惑)、ルール量が多くややこしいのを一番紐解いた人間が勝ったり、コンポーネントが豪華だったり、長い時間が必要だったりする面白いゲーム達を沢山おしえていただいていた。もちろんこれらのゲームは最高に楽しくてエキサイティングで僕はどんどんボードゲームの沼にはまっていっていた。

そんななか有名検索エンジン会社の社内ゲーム会を仕切るエプロンの似合うおじさんSさんに、「ガイアとかみたいに重いゲームじゃないんだけど・・・」と、このゲームを紹介していただいた。

それまでプレイしていたゲームとは一線を画す、わかりやすい得点方法、短いプレイ時間、シンプルなコンポーネント。 わかりやすさゆえ悩ましい、他のプレイヤーとのヒリヒリとした競合がはっきり見えるドイツゲームらしいインタラクション。僕の楽しい、面白いの幅をおもいっきり広げられてしまった。

なにがそんなに

手番にできることは大きくは二つ、お金を取るかタイルを買うか。
買ったタイルを配置するかどうかにちょっとしたルールはあるものの基本的にこの二つ。

タイルは宮殿の一部を模しており、デザインした職人の出身国にあわせて展示場に並ぶ。通貨は何種類かありその職人の出身国にあわせた通貨でしか購入する事ができない。単純に大きな金額のお金の取り合いに、複雑にならない程度にちょっとしたスパイスになる要素をいれることで飛躍的に悩ましくて面白くなっている。
さらにこの時に金額をちょうどぴったり支払えると連続でもう一手番行える。このわかりやすくもささやかな第二のスパイスで大きな金額が単純に強いということがなくなりさらに悩ましさと面白さがアップしている。

タイルはそれぞれの職人の出身国にあわせた通貨でしか購入できない

主役となるタイルは宮殿の建物の種類ごとに色分けされており、単純に各色を一番たくさん配置したプレイヤーがたくさん点をもらえる。 原始的ともいえる位シンプルなルールだ。
各色のタイルが何枚あるかは公開されており、他のプレイヤーが何枚配置しているかも丸見え。 ゲーム中タイル枚数を比べて得点にする決算が3度おきるがそのうち2回はタイミングが若干ランダムになるようになっている。
総枚数と各プレイヤーの取得枚数が丸見えの枚数争いという、暴力的なシンプルさにほんの少しの決算タイミングのランダム性を足しただけでラウンド毎にドキドキさせられる。

この他にもタイルには壁がかかれていて他国の侵攻を防ぐ長い壁がつくれればそのまま壁の長さが点数になる。

どの要素をとってもわかりやすく、ゲームプレイ歴の浅い人間でも得点手段自体がわかりにくいということがなくゲームに入り込みやすい。

ゲーム初心者にありがちなインストで印象的だった得点方法に特化してとりあえず1種類頑張る!といったプレイでもきちんと勝負になる各得点方法のバランスの良さと、どの得点方法を選んでも内包されていて必ずぶつかる悩ましさ、かといって習熟した人間も展開で得点経路を変えることでゲーム有利にすすめる幅の広さもあわせもっている。

ゲーム歴の浅い人にも出しやすく、習熟度にあわせてきちんと得点力があがる面もあるわかりやすいのに懐の広いゲームに遭遇して感激してしまった。

今現在テキスト効果でカードごとにゲームに多様な変化をつけるアメリカンなゲームより、筋の通った背骨1本で遊ばせるヨーロピアンなゲームが好みになっているのはこのゲームの影響が大きいように思う。

バリエーション

拡張セット5つが同梱されたお得なBigBox

ドイツ年間ゲーム大賞を受賞したからかこのゲームは拡張も含めたバリエーションが非常に多い。
まずは派生元になったシュティムゾトー、ビルと道路にテーマを変えたニューヨーク、タイルが両面になったり得点方法に変更がでたグラナダ。
元のシュティムゾトーのリメイク、アルハンブラカードゲームに単体でもアルハンブラ本体とまぜてでもあそべるアルハンブラダイス。
コンポーネントを少しだけ豪華にした15周年記念版等々。
シュティムゾトーはさらに元になったアル・カポネっていうゲームがあるらしいが僕は見たことがない。

ゲーム性に変更を加えたりリプレイ性を上げたりできる拡張セットもパッケージされたものが6種類、ミニ拡張のようなものは大量にでている。
僕は基本のドイツ語版を購入したあと拡張を買いそろえるよりはと、基本と拡張セット5つを1つにパッケージしたBigBoxを購入した。

この拡張達がいい味を出していてどれもこれもちゃんと面白い。 5つのセットは20程度のモジュールになっていてもちろんモジュール単体でみると合う/合わない、面白い/面白くないとあるにはあるが基本が好きなら絶対的におすすめできる。

と、言うわけで

何が言いたいかと言うと、わかりやすくて初心者にも出しやすく上級者と一緒にも遊びやすい、インストだけしてほったらかしても初心者だけでも遊べる、対応人数も6人までと幅広く拡張やバリエーションで末永く付き合うこともできる名作だという事。
深堀りしようとすれば元のゲームからのリメイクの過程や枝分かれした時の話なんかもネットに存在しているようだし色々な付き合いかたのできる作品だと思う。

おまけ

僕は拡張盛り盛りのBigBoxもちなのですが、偉そうに言っておいて久しぶりにあけると「この拡張なんだっけ?」ってなるのでルールは大雑把にわかってる人用にBigBoxに入ってる全モジュールのインスト補助とセットアップを主眼に、一応プレイヤー配布にも使えなくもないサマリーを作ってあります。
基本セットだけはプレイヤーサマリーとしても機能するようにしてあり、基本と拡張セットごとに各1ページにおさめてあるので、よかったら1ページだけを配布につかってみたりしてアルハンブライフの片隅をお手伝いさせてください。

配布はこちらのページで。

さらに余談

ふうかさん主催、2019年のボードゲームブロガー忘年会のぶうねん会のゲーム大会の景品であやさんがアルハンブラのマグカップを勝ち取ってた。 うらやましすぎる。

ずるい

Kei

Kei

できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。

Alhambra / アルハンブラ

4

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です