ノクティルカ / Noctiluca

レビューKei


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Rating:
4
On 2020年2月12日
Last modified:2020年2月13日

Summary:

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デザイナー: Shem Phillips
プレイ人数:1~ 4人
プレイ時間:30分
対象年齢: 8歳~

作者は「Raiders of the North Sea」や「Architects of the West Kingdom」等、四方位三部作シリーズのShem Phillips

どんなゲーム?

ラウンド開始時にものすごい量のダイスが配置されることによるランダム要素があるものの、あとはほぼ完全情報公開の多人数アブストラクト。
少ないルールと短い時間でうんうん唸れる

味気なく説明してしまえば、ラウンド開始時に大量に配置されたダイスを取り合い、ダイスの色でセットコレクションを行う。作ったセットによるマジョリティ争いや隠匿された高得点の色があったりと、ルールの難解さをあげたり、プレイ時間を長くしないいよう考慮しつつ、最大限要素を広げている。

システム

ラウンドセットアップ

ラウンド毎にダイスを各マスに4~5個配置。このダイスの取り合い(ドラフト)が主な手番の行動になる。

手番では外周にコマを置いていずれかの直線状にある指定した出目のダイスを全て取るだけ。
あまりにもシンプルで不安になるが、ほしい色のダイスをできるだけ沢山とれる場所を探すだけでも楽しい。

この時持っている薬瓶にノクティルカ(まぁダイスなのだが・・・)を配置、あふれたダイスは他のプレイヤーが1つずつ獲得していく。このため適当に大量に獲得すればいいというものではないのが本当に悩ましい。

手持ちの瓶に配置できないほど獲得しても他のプレイヤーのものに・・・

薬瓶を満たすことができるとセット完成、得点と3種ある瓶についたタグのチップをもらえる。
このチップの数でマジョリティー争いをするのだがここがまた悩ましい。

チップはだんだんと得点が上がっていくのだが高得点のチップはだいたい誰かがマジョリティートップを確定できる位チップを獲得しているので高得点になっている。
それでは自分がマジョリティーを確定したチップを取れば…と思うのだがさらに悩ましい要素がここに詰め込まれている。だれも獲得しなかったチップは1枚1点でマジョリティートップのプレイヤーがもらえる。マジョリティーを確定したらできるだけ同じ色のチップはとりたくないのだ。

この要素が瓶の選択に絶妙に効いていて、マジョリティーはあきらめて他のプレイヤーの点を下げつつ高い得点を得るか、マジョリティーを取りに行くか吐き気がするくらい悩まされることになる。

外周は全部で12マス、4人なら1人あたり3回の手番でラウンド終了となり、ゲームは全2ラウンド。
たったの6回のダイス獲得でゲーム終了となる。この少ない手番でいかにセットを作りつつ相手を出し抜くか、ダイスを減らす事でほしい色を取れば自分に余りのダイスが回ってくる状態を作るか。 本当にいくらでも深く考えられる。

そのほかにもゲーム開始時に各プレイヤーには特定の色のノクティルカを集めることで得点となるよう、好みの色のノクティルカが配布される。これは隠匿情報なのでできるだけばれないように好みの色を集める楽しみもある。

手番では取りたいダイスの目を指定してセットを作るだけの本当にシンプルなルールのみで構成される。

質素にして美麗

コンポーネントは4色のクリアアクリルダイスが100個以上、色数の少ないチップ類とボードにカードが数種類とシンプルながらどれも非常に美しい。

ガチャガチャとしてなく品の良いコンポーネント

ドラフトやアブストラクト入門に

根本的なシステムはドラフト。 何を集めたらいいのかが他で見ない位明確なのでドラフトの入門に最適なのではないかと思う。 簡単で少ないルール、4人でも30分程度で終わる軽さは思考量の多いアブストラクトの入門にも非常に適していると思う。

欠点は?

とは言え何点か気になるところも。
まずはアブストラクトと言う点を考慮してもテーマが薄い
ダイバーが光で癒してくれる生物を集める、とざっくりとしたフレイバーがあるにはあるが、あまりゲームをやらない人の興味を引く感じではないように思う。 美麗なアートワークは入門者への引きが強いだけにこの点は残念。

このあたりの補完なのか、作者公認でポエムのようなストーリーが投稿されていて

昔大けがをしたダイバーは、優秀な治療士に看病してもらいました。元気になったダイバーはあらゆる怪我を癒す伝説の生物、ノクティルカの生息する場所をみつけました。
ダイバーは治療してもらったお礼にノクティルカを集めることにしました。

大雑把に訳すとこんな感じのストーリーのようだ。フレイバーを大切にする方ならインストの入り口にどうでしょうか。

気になる点がもう1点。
ダイスをまとめる透明のビニール袋が付属しているのだけど、中身が見えてしまうのでどうしても公平性が出ない
不透明なバッグを用意するとぐっとプレイしやすくなるのでなにか袋を用意するといいんじゃないかと思う。
僕は写真のような革製の袋を使っている。

用意するバッグは中身が見えなければなんでもよいと思う

ソロルール

僕はアナログのソロプレイは全くと言ってプレイしないのだけれど、海外のレビューを読み漁るとこのゲームのソロルールはとても評判がいい。 今までこれだけソロプレイが誉められているゲームは見たことが無いので僕も時間のあるときにプレイしてみたいと思う。

ここまで書いておいてソロルールが未プレイなのは大変申し訳ないのだけど、ソロプレイヤーの方はこの点を期待して購入してみてもいいんじゃないかと思う。

Kei

Kei

できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。

One Comment on “ノクティルカ / Noctiluca”

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