ダウンフォース / Downforce

レビューKei


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Rating:
4
On 2020年1月22日
Last modified:2020年1月23日

Summary:

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デザイナー:Wolfgang Kramer
プレイ人数:2~ 6人
プレイ時間:30分
対象年齢: 8歳~

ニムト、エルグランデ等のW.クラマー作
氏のデビュー作Tempoのリメイク。

 

元となった氏のデビュー作 Tempo
Images from boardgamegeek Lisenced ID: 4019944

Tempoは幾度もリメイクされてそのたびに幾つも賞を取っている名作。
50年近くたってリメイクされた今回のDownforceもGoldengeek awardのFamily game部門ノミネート等評価され続けている。
リメイクだけでなく、別デザイナーによる派生作品、ノンライセンスながらシステムはオマージュやらパクリやら同一作品にみえてしまうような物まで沢山の遺伝子をばらまいている。
1974のTempoを起点に1985にFormel 1としてリメイク。モータースポーツブームであった事も手伝い当時としては記録的なセールスとカーメーカーやレーシングチームの名前を冠したバージョンの専用ライセンス等で記録が残ってないほど沢山の派生作品が生まれる。
その後1996にTop Raceとしてリメイクされてから永らく絶版で入手難の状態に。2017にDownforceとして復活となった。

BGGを含めインターネットで確認出来る文章は関係性についてソース不明が多く、ノンライセンス派生やらオマージュやらに名作扱いされているものや有名作、多数の賞を受賞した作品等があるが「関連があるかは個人の主観です」の注意書きが必要そうなので記載しないことにした。

どんなゲーム?

テーマはカーレース。プレイヤーはスターティングポジションとドライバーの特殊能力がセットになったレースチームと競りで契約し、レースの入賞賞金と順位の予想賞金で競い合う。

様々な能力を持ったドライバーとの契約を競りで勝ち取る

各プレイヤーはどの色の車が何マス進むか記載されたカードを均等な枚数受け取りレーススタート。

複数の車が様々なマス数進むよう記載されたカード

カードに記載されているのは一つの車だけでは無いため、自分の進めたい車以外も動き予想外の展開が生まれる。

幅(横に並べられる数)に変化のあるコース

そしてコースは各所に車線数の制限があり後続車をブロックする事が出来る。
このブロックをうまく使い自分のすすめたい車以外の移動を邪魔することでレースの展開がダイナミックに変化する。

もう一つのポイントはベット、いわゆる賭けのタイミング。

ところどころにある賭け開始ライン

先頭車が3つある黄色いラインを越えるごとに、最終的にどの車が1位になるかに賭ける。
当然予想の難しい早いタイミングの予想ほど報酬額が高く、レース終盤での予想は金額が低い。

賭けの結果を考えつつ、自分や他プレイヤーの順位をコントロールしていく。
序盤独走気味に自分の車をはしらせ、予想を集中させたのちに自分は他の車に予想を変えて順位を落とす等駆け引きも様々。
とはいえ優勝賞金そのものも大きいので中盤からはうんうん唸るほどに悩ましい。

まとめると?

開始位置と能力の有利不利はあるものの、競りからはじまる完全自己責任、ゲーム展開を力業で変える事も流れに乗っていくこともでき、理不尽に勝ち負けが決まるような思いはしない。
カードの配り運も程ほどにありゲームはインスト込みで1時間弱。
きちんと考えてプレイできるファミリーゲームとして非常に優秀で大人から子供まで存分に楽しめる。

テーマの男の子感が強くて最初は購入を悩んだのだが、意外や意外、プレイしてもらうと女子の方が楽しんでくれることが多かった。

自分が子供の頃なら大喜びしたであろう男の子好きのするコンポーネント

難点

僕自身本当に大好きなゲームなので褒めまくったつもりだがはっきり存在する難点もある。

一つはプレイ人数。 車が6台なので3人か6人でないと契約できる台数に差ができてしまい、多く契約する人が勝ちすぎないよう、競り値をつり上げないと台数の多い人がとても勝ちやすくなってしまう事。
その際適正な価格はある程度あるにしろ、数ゲームやらないと塩梅はわからないので3人か6人でプレイしないとかなり露骨にゲーム性が変わってしまう。
3人か6人であれば意識せずに楽しめるのでその点は残念。

もう一つはプレイヤーシートの数。
得点を記載するシートが少なく、6人で遊んでるとびっくりする位あっという間に無くなる。
勿論メモ用紙等で代用は可能だが雰囲気は専用用紙を使った方が圧倒的に良い。
僕はラミネートした上から水性マーカーで記載するようにして使い回せるようにしている。

ラミネート加工したプレイヤーシート

拡張セット

プレイヤー一人の行動でダイナミックに展開が変化するすのでそもそもリプレイ性が高い。

しかし拡張セットが素晴らしくよく出来ている。
ルールの追加はほとんどなく、シンプルに楽しいのはそのままに展開をさらに広げてくれる。

拡張セットに入っているのはドライバー能力の追加カードと追加コース2種。

元々ドライバー能力は予想外の動きを唐突にぶち込んでくる物が多かった。拡張セットではさらに予想外の動きを見せるトリッキーな能力が増え、絶叫が飛び交う展開になること多々。

追加コースには後続、先行どちらの車のブロックにも使える立体交差、追い越し専用で手番の終了時に停止(と言うのも変だが)できない悪路、先に入ると有利だが最後に猛スピードを出せるカードを残されると逆転されやすいバックストレート。
ゲームの幅が大きく広がるがルールの変更は最小限、混ぜてもプレイヤーの負担にならない導入しやすい拡張になっている。

コースにちょっとしたギミックを追加することでぐっとアップするリプレイ性

執筆時点ではまだまだ容易に入手出来る様子なので、展開の幅が広がりリプレイ性が大幅に向上する拡張セットは是非本体と一緒に入手して遊んでみて欲しい。

Kei

Kei

できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。

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