ハゲタカのえじき

レビューKei


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5
On 2018年11月14日
Last modified:2020年1月8日

Summary:

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プレイ人数:2~6人
プレイ時間:15分
対象年齢:7歳~
デザイナー:アレックス・ランドルフ

この偉大なゲームをレビュー仕切れるとも思えないが、筆者がボードゲームの沼に引きずり込まれる一因となった思い入れのある作品であり、他メンバーも続々とレビューを書き上げているので不詳ながら綴っていこうと思う。

このゲームの制作者、今の世ではゲームデザイナーと呼ばれる立場で参加しているアレックス・ランドルフは戦時に軍に身を置き諜報伝達と傍受解読を、平時においては広告業を生業としていた。
軍民どちらでも仕事を通じてコミュニケーションを介した人の心の機微を感じ取るプロフェッショナルとなっていったランドルフは、戦後広告業の傍らに趣味でゲーム制作を行っていた。
いくつかのゲームを経て、囲碁にも通じる読み合いを主としたアブストラクトゲームであるTwixtを制作、メーカーだけではなく制作者も前面に出ると言う広告制作者的発想で名前を並記し、現在のゲームデザイナーのあり方を形づける。
その後もブレイクスルー、バイソン将棋、ガイスター、CODE777(なんと記事執筆時の2018年10月にリメイクの発表があった!)等々、筆者の大好きなゲーム達を続々とリリースする。

そして人の心の動きを感じ取るプロ中のプロ、ランドルフの心理ゲーム最高傑作だと個人的に思っているのがこのハゲタカのえじきである。
日本語版は少々とぼけた愛嬌のあるカードデザインになっているが中身はガチガチの心理戦。
カイジであれば耳やら目やら身体パーツをかけた激しい一戦を繰り広げるにふさわしいゲーム内容である。

いまさら解説もいらないと思うほどの有名ゲームではあるが、ざっと説明すると1から15までの数字カードを各プレイヤーが持ち、全く同じ条件で山からめくられた点数カードを競りおとしあうだけ。ただし他プレイヤーと同じ数字を出してしまった場合には問答無用でそのラウンドから脱落する。
高い点数のカードに大きな数字の手札を出しても同じように欲をかいたプレイヤーがいた場合には小さな数字を出したプレイヤーが点数を獲得する。では無欲に小さな数字を、となると大胆に大きな数字を出したプレイヤーが点数を獲得する。点数カードにはマイナスポイントがあるのもゲームに彩りを添えている。

全く知らない初めてゲーム会であったような人の心を短時間で必死に思索し、欲深さや慎重さを計らせる、数字がバッティングした瞬間の単純な盛り上がりに加えてパーティーゲームに必要な要素だと思われるプレイヤー同士の距離を縮める要素がぎゅーーーっと詰め込まれている。
ゲーム部分もガチガチの心理戦的要素があるようでいて運に左右される部分も多分にある、失敗すれば運が悪い、成功すれば自分の読み勝ちと思い込めるゲームバランスは人の心の動きを感じ取るプロならでは。

メーカーにより若干セット数に差があるが、一人当たりカード15枚、点数カードが15枚の小箱サイズと言うのは共通しているのでどこにでも持って行ける。
ハードコアゲーマーとさほどゲーム経験のないプレイヤーが同居するような場所でも、簡単なルール説明と運だけに頼ったプレイでも盛り上がれる瞬間もあるので相性抜群。もし未体験の方が居たら是非一度プレイしてみてほしい。

世界各国で色々なバージョンが発売されている

 

こんな軽いゲーム鼻でわらっちゃうぜって言う超ハードコアなゲーマー諸兄はカイジばりに身体や人生をかけてやってみるとアツいのではないでしょうか。僕はやりませんけど。

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